CROSS

一つの物語を7分として、そのループを繰り返して動くライトボックス。
ループの終わり近くには、ライトボックスから黄色い光が鑑賞者を包む。

galerie16 京都東山
2022年10月18日〜10月29日

rgbLED10 x10、16.6cm x16.8cmのマトリクスのライトボックス28個が同期して動く約7分間の映像作品である。ライトボックスはギャラリーの全ての壁の少し見上げるくらいの位置に横に360°並んでいる。

LED,プログラムで制御、プラスチック、コンピュータ、wi-fiルータ
LED,program control, plastic,computer,wi-fi router
size: Variable

・コメント・ステートメント : 

昨年のコロナ禍2年目の夏から、今年戦争が始まった冬、そしてそれ以降に続いて、それまで輝いて見えたものが、徐々に輝きを失っていくように感じるようになったことに驚いている。どんどん身近な風景も色あせて、灰色に見えるようになったのである。そのこころの現象は、旧新約聖書に何千年もわたって描かれている世界の終わりを思い出させた。それは、月は光を放たなくなり、太陽は暗くなる、という記述。光がなくなれば、色は失われる。しかし、同時に、そこから回復される世界は美しく色で満ちていることも黙示録に記されている。黙示録はいまだ実現してない。それを私は待っている。

これは荒唐無稽なことだろうか?私にとっては深刻なその問いに向き合うために、この作品を制作した。

comment/statement

Since the second summer of the COVID-19 Crisis last year, followed by the winter when the war started this year and since then, I have been surprised to find what had seemed to shine before appears to be gradually losing its luster. Familiar landscapes have become more and more faded and grey. This mental phenomenon reminded me of the world end described in the Old and New Testaments over thousands of years. It accounts for the moon ceasing to shine and the sun becoming dark. When light ceases to shine, color is lost. But at the same time, the apocalypse tells us that the world will restore from this will be beautiful and full of color. The apocalypse has not yet come true. That is what I am waiting for finally.

Is this ridiculous? I created this work in order to face this crucial question for me.

美術ライター 小吹隆文氏より、2022年10月22日京都新聞に紹介文をいただいた。
撮影 森本加弥乃
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CROSSES

galerie16 京都東山
2020年12月15日〜12月26日

rgbLED10 x10マトリクスのライトボックス18個がギャラリーの全ての壁の少し見上げるくらいの位置に横に360°並んでいる。マトリクスは、その全てが同期して動く8分30秒、4つのシーケンスから成るアニメーションを表示する。そこに登場するオブジェクトは18個のマトリクスを移動して、他のオブジェクトと出会い変容したり、消滅したりする。また、18個のライトボックスは時折鑑賞者や空間をライティングすることで空間を彩色し、そこに鑑賞者の姿を浮かび上がらせる。
時折現れる十字架の形は人が死んでいく形であると言える。それは生につながる死なのか、永遠の死なのかの問いを鑑賞者に投げかける。

LED,プログラムで制御、プラスチック、コンピュータ、wi-fiルータ
LED,program control, plastic,computer,wi-fi router
size: Variable

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The Ressurection

galerie16 京都東山
2019年12月3日〜12月14日

49個の十字架が、ギャラリーの全ての壁の少し見上げるくらいの位置に並んでいる。
十字架にはそれぞれ個別にセンサーがついており、鑑賞者の動きを感知すると個々に十字架が光り出す。
十字架の中には縦横に5mm角のLEDそれぞれ異なった数、異なった間隔で並んでいる。
また、異なった制御によって異なったシーケンスを有している。ゆっくり色を変化させるものもあれば、素早く光が移って行くものもある。それぞれは、個々の人のようである。
鑑賞者が行きすぎると、しばらくして光は消える。
修復できなくなった関係や、終わった命に復活があれば。デジタル作品であるが、祈りを込めて作ったものである。


人感センサー、LED,プログラムで制御、プラスチック
motion sensor.LED,program control, plastic
size: Variable

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輪唱 恭仁京

木津川アート 京都府木津川市 甕の原地区 
2018年11月3日〜11月18日

木津川市甕の原(みかのはら)地区で行われた木津川アート2018 展示作品。
甕の原地区には奈良時代に平城京から遷都された恭仁京という都があった。
大伴家持はその都を詠んだ和歌を残している。「いまつくる くにのみやこは やまかわの さやけきみれば うべしらすらし」それから約1,300年経た今も、同じように清けき(さやけき)この土地に暮らす人たちはこの和歌と土地のもつ歴史にほこりをもっている。この作品は、その土地に住む人たちと作り上げたものである。5個のRGB LEDがそれぞれ床に対して水平に一つの方向へ動くよう、古い農業用倉庫の天井にしつらえられている。その光は、移動しながら甕の原地区の5人の子供達が大伴家持の歌を筆で書いた文字を光に変えて、ひとつずつ床に映し出す。その文字は、5つの輪唱のように節を追って現れる。また、この歌を詠んだ5人の子供達の声も倉庫の中に輪唱のように重なって響くのである。
RGB PowerLED x5 , Moter x5, Speaker unit, Letters written by children x5 , Voices of children reading poems x 5 , program control.
size: Variable

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Sanctuary

photo Harumi Ito

galerie16 京都東山
2018年2月13日〜2月24日

展示空間にに5本のbarが五角形の空間を囲むように据えられている。barには一つずつLEDがついており、プログラムによって移動しながら光り方を変える。barに囲まれた空間はSunctuaryである。光の位置と色やデュレーションを刻々と変化させることで、そのbarの中にいる人の影は位置やパースペクティヴや大きさや色を変えながらギャラリーの壁面に映し出される。映し出された自己の影を追って行くと影は思いがけない場所に位置を変えたり、思いがけない色に染まったり、形を変えたりして変容する。それは自己の姿なのにこれまで意識では捉えられなかった”自己”である。それを知ることは鑑賞者に解放をもたらす。

Computer , RGB PowerLED x5 , PSoC x5 , TWELITE dip x5 , Stepping Moter x5, resin ,
size: Variable.

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思いで Memories in Tokushima. 

徳島LEDアートフェスティバル 2016       
2016年12月
徳島県 徳島市

この作品は光の指向性を刻々と変化させることで、その影がパースペクティヴや大 きさや濃さや色を変えて刻々と変容していくものである。
(以下 徳島LEDフェスティバル2016 ホームページより)
人が心にもつ「思いで」は気持ちや感情にかかわるもので、只の記憶とは違います。「思いで」は少しずつ変化していきます。嫌な「思いで」がいつの間にか甘酸っぱいものに変わっていたり、何気ない記憶が大切な「思いで」になったりすることもあるでしょう。しかし「思いで」は変化しても「思いで」の中身は決して失われることはなく永遠に残ります。なぜなら過去の出来事はすでに確定したものだからです。そうすると「思いで」とはその中身は確定されているのに揺らぐという不思議なものかもしれません。

arduino, RGB LED( 5mmx5mm ) x232, resin, photographs

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Kizugawa

photo Tadashi Hayashi

木津川アート2016  2016年11月
京都府木津川市上狛地区

100年前から京都木津川市上狛地区にある米の蔵を、内部からライティングした作品。
茶と筍を名産とするその地域は、日本の古代史と深い関わりがある。5つの光はアルミフレームについたモータの動きとともにプログラムされることで位置を変え、光の色や強さをも変える。米蔵の柱と蔵にインストールされた竹や茶箱の影を映し出して、高い天井にまで写して動かす。鑑賞者の影も動く。「影が動く」ということは時間の象徴であり、一瞬であるが、木津川の長い歴史と鑑賞者は一つになる。

LED(10W.RGB)X5, Aluminum framex5, stepping moterx5, Arduino megaspace size 7mx7mx10m

photo Tadashi Hayashi
photo Tadashi Hayashi